研修生長屋建築中 [農と暮らしを未来へつなぐ]
9月10日から、いつもうちの仕事を手伝ってもらっている辻さんが来ています。
今回のメインの仕事は、研修生長屋の完成と前に私たちが住んでいた、元バス駅の建物の改造です。
以前は私たちと生活を共にする形で、農業や田舎暮らしの研修生を受け入れていました。でもこの形だと、2.3日の短期受け入れがやっとだし、家族への負担が大きいので、ここしばらくは泊りでの受け入れはしてきませんでした。何よりも、私たち自身の生活や仕事の基盤が出来ていなかったので、まずそちらが先。その中で出来ることというので、イベントをやったり、小学校と関わったりというのを活動の中心にしてきました。
ここへきて、私たちの家作りもひと段落。仕事も生活の面でも、人や地域とのつながりや経験の蓄積も出来てきたので、やっと長年思ってきたことに取り掛かれそうです。
若い人たちが、田舎や自然の中で、自分の行き方や仕事を見つけるお手伝い。都会の暮らし、お金がすべての世の中で行き詰ってしまう前に、もっと広い世界で、自分に合った生き方を見つける、夢を描く、その入り口になりたいです。日本各地にある、海外協力に赴く若者のための農業や生活研修の場、“風の学校”のようなものを作りたいと思ってきました。そのためにも、一過性のイベントでなく、少し長く滞在して、いろんな体験を出来る場が欲しかった・・・。
研修生長屋は、ここをベースに私たちの仕事以外にも、近隣の私たちの友人たちの仕事を手伝ったりしながら、自分の畑を作り、自炊生活をしてもらって、自分で学ぶ“自活実習”の形での受け入れを考えています。また、元バス駅の建物は、合宿やワークショップが出来るようにするつもりです。
私たちにとっても、これから大人への階段をのっぼって行く私たちの子供にとっても、未来を自分の手で切り開こうとする研修生の姿が、何かの力になってくれるのでは・・・。研修生の中から、うちのじいちゃんのこんにゃくや干し芋作りの後継者が見つかってくれたら・・・。そんな淡い期待も抱きながら、辻さんの仕事を眺めております。
コメント 0