炭入りこんにゃく [放射能のある暮らし]
こんにゃくはそもそも、体をきれいにする役割があるので、これと炭を一緒に食べれば、排毒効果があるんじゃあないか。ってことで、こんにゃくに炭を入れて作ってみました。
何回か作っている中で、どのくらい炭を混ぜたらいいのか、どのタイミングで入れたらいいのか、いろいろ解ってきました。
多く入れすぎると、色は濃いけれど、炭が匂いまで吸着してしまうのか、手づくりこんにゃく特有の芋の風味が無くなってしまう。簡単にいえば、こんにゃくは水で伸ばし手石灰で固めて作るのですが、水で伸ばした時点で混ぜたのと、石灰と一緒に混ぜたのとでは、同じ分量を入れたのに、味や風味が違う。
じいちゃんのこんにゃくを、何とか残したい。私たちは花作りがあるので、誰かじいちゃんのこんにゃくの栽培や、手づくりこんにゃくのノウハウを引き継いでくれないだろうかと、ずっと思っていました。でも、いくら待っていてもそんな人は現れません。
そうこうしているうちにじいちゃんも84歳。まだ現役でこんにゃく栽培をしているのですが、面積はこなせなくなってきました。ところが、数年前から偶然見つけた優良な形質のこんにゃくが、順調に増え、今年はこんにゃく人生で最高の出来だと本人が言うくらい、豊作で、いいものが出来そう、だそうなんです。また、こんにゃくは今までだと毎年掘り上げて、種イモを貯蔵し、春に植え付けるのが当たり前でした。でも、温暖化の影響か、畑で掘り残したものがちゃんと生育することから、今後こんにゃくの畑地越冬栽培もできそうだと、じいちゃんはその技術の確立に今はすべてを懸けているんですね。
これは、私たちがやるしかないな。
去年あたりからそんなふうに思っていましたが、今回のこの原発事故があって、背中を押された感じです。みんなに食べてもらって、こんにゃくで体の中から放射能を洗い流したい。味噌おでんとか、おやつに食べられるようにして、子供たちにここでこんにゃくを食べてもらいたい・・・。
というわけで、毎月ここでやる互市用に、今はゆでて冷凍したこんにゃくいもを使って、炭入りこんにゃくを作っています。今回作ったので3回目なので、まだまだなのですが、最初に作った時じいちゃんに褒められたのと、舌の肥えた我が娘が、うちのこんにゃく最高と言ってくれるのを支えに、これから私こんにゃく屋になろうと思います。
(写真のこんにゃく、色の違いがわかりますかね。同じ分量なのに、味も風味も違うんですよ。)
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